フリーランスになると会社で働くよりも自由になる反面、不安も大きくなります。
その1つが『収入』です。
特に独立してすぐのフリーランスは、どうしても収入が不安定になりがちです。
フリーランスは、自分で仕事を獲得しなければ収入は得られません。
それでも安定して年収600万円以上を保っているフリーランスはそこそこ居る印象を受けます。
- フリーランスになりたいけど、収入が不安…。
- フリーランスになる前に安定の目処を付けておきたい。
そんな方に向けて、実際に僕がやってきた『フリーランスデザイナーでも安定して収入を得るための4つのポイント』について解説していきます。
この記事の内容
フリーランスの平均年収はいくらなのか
フリーランスの平均年収は、2019年時点において平均358万円※となっています。
年収の内訳を見ると、400万円以上の収入を得ている人は37%、200万円以上が28%となっています。
フリーランスの3人に1人以上は年収400万円以上の収入を得ていることが分かります。
※ランサーズ社「フリーランス実態調査2020」より
収入を安定させるために抑えておきたい4つのポイント
まず、この記事における「フリーランス」の定義ですが、次のようなフリーランスを指します。
- Webデザイナーやエンジニア、ライターなどの『労働集約型フリーランス』
- コンサルなどの『知識集約型フリーランス』
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この2つのタイプのフリーランスが収入を安定させるために抑えておきたいポイントはこの4つです。
- 企業から直接受注する
- 単発案件ではなく継続案件を持つこと
- 安定した顧客企業を2社以上持つ
- フル稼働せず余白をつくっておく
4つのポイントそれぞれについて詳しく解説していきます。
フリーランスとして安定して月60万円を得るための4つのポイントの詳細解説
1. 企業から直接受注する
安定した収入を得るためには、まず単価感を高めに保つことが大切です。
そのためには「企業」から「直接受注」が鉄則です。
企業から仕事を受注すると1回あたりの発注ロット数が多くなりやすく、1件あたりの単価が数十万円単位になるので、一気に案件獲得の手間が減らせます。
単価20万円であれば、月に3件の受注すれば60万円に到達します。
個人からの依頼の場合、ロットが少ない傾向にあるので比較的単価感が小さくなります。
- イラスト制作1件5000円だとして、1人の発注平均ロット数が1件だとすると120人の顧客から受注してやっと60万円です。
- Webサイトも、Webページ1枚が5万円だとして、1人の発注が平均1枚だとすると、12人の顧客から受注する必要があります。
発信力がある人であれば多くの個人から発注をしてもらうことも可能かもしれませんが、連絡の手間を考えるとやや現実的ではありません。
また、「直接受注」も大切です。
最近はクラウドソーシングサービスやスキルシェアのサービスも増えてきましたが、これらはサービス利用手数料が掛かるので手取りが少なくなるのと、単価の低い仕事が多いという2つのデメリットがあります。
案件の練習として何回か使うのには適していますが、安定収入を目指していきたい場合には向きません。
2. 単発案件ではなく継続案件を狙う
1回で終わってしまう案件、いわゆる単発案件だと、終わる前に次の仕事を獲得している必要があります。
そのため、毎月継続して仕事を受注できるような案件、「継続案件」を狙って獲っていきましょう。
単発のプロジェクトとしての受注ではなく、会社をサポートする外部パートナーとして仕事を請け負っていくイメージです。
もしくは、3〜6ヶ月の長期に渡る仕事を意識的に獲得していくのもありです。
- 毎月〇〇万円でWebサイト制作○ページ
- 毎月○○万円で稼働○○時間程度のUI改善・アプリ改善
- 大規模で数ヶ月単位の仕事を受注して、毎月に分けて請求する
- 制作会社のような、いろいろなプロジェクトが走っている会社
- デザイナーが居ないけどデザインにこだわりたい開発会社
- エンジニアが居ないけど開発も受けたいデザイン会社
これらの企業に対して、そういった動き方の提案をしていくと継続案件は受注に繋がりやすいです。
最初から継続案件でなくとも、初めに単発案件でしっかりと信頼を築いてから提案すると、継続案件に切り替えやすくなります。
3. 安定した顧客を2社以上持つ
定期的に案件を発注してもらえる安定顧客を2社以上抱えられると、営業せずとも仕事が途絶えることはありません。
安定した顧客を持つ方法は、信頼関係を構築するに他なりません。信頼構築には多少の時間は掛かりますが、それ以上にメリットがあります。
- 1件30万円の継続案件を2社から受注すれば月収60万円
- 3社から受注すれば月収90万円
営業活動に時間を割かなくても毎月収入が得られて、2〜3社に分散しているので万が一顧客企業の事情で案件が継続できなくなっても最低限の収入を維持することができます。
4件以上は関係性を維持したり、マルチタスクになりがちで大変なので、2〜3社くらいがちょうど良いです。
4. フル稼働せず余白をつくっておく
フル稼働せずに毎月時間の余裕を持っておくことも大切です。
余裕として確保しておいた時間はポートフォリオのアップデートや、新しい技術やトレンドの学習など、新しい取り組みのために使いましょう。
今までやったことのない案件の獲得に繋がり、その実績が自身の強みにもなります。
また、突発的な依頼に対応できるようになります。
稼働が埋まっていて常に忙しいと、「また声を掛けても忙しいんだろうな…」と、敬遠されるようになってきてしまいます。
突発的な依頼から新しい安定顧客の獲得につながるケースもありますので、パンパンに稼働しすぎないよう意識してみることをおすすめします。
仮に忙しくても「忙しい」と周りに公言することは、案件獲得の観点からは逆効果なので注意しましょう。
まとめ:収入安定には、信頼構築とスキル研鑽が大切

フリーランスでも、収入の安定化に向けて意識して取り組めば、毎月安定して収入を得られるようになります。
短期的な収入の最大化も大切ですが、長期に渡ってフリーランスを続けていくためには、「顧客との信頼関係の構築」、そして「スキルの研鑽」が大切です。
本記事で紹介した4つのポイントが、より良いフリーランス生活を送る上でのヒントとなれば幸いです。
それではまた別の記事でお会いしましょう。